まともじゃないのは君も一緒

まともじゃないのは君も一緒
まともじゃないのは君も一緒

2021年公開

成田凌 清原果耶/監督:前田弘二/脚本:高田亮/音楽:関口シンゴ/配給:エイベックス・ピクチャーズ/製作:「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会/共同幹事:エイベックス・ピクチャーズ、ハピネット/企画製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ マッチポイント/©2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会

#まときみ

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TRAILER

    成田凌×清原果耶 ニュー・コメディの傑作誕生!

    普通<まとも>ってなに?

    今もっとも注目と期待度の高い、成田凌、清原果耶がW主演し、『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』の監督・前田弘二、脚本・高田亮コンビが手がけるオリジナルストーリー。

    成田演じる数学一筋〈コミュニケーション能力ゼロ〉の予備校講師・大野と、清原演じる知識ばかりで〈恋愛経験ゼロ〉の香住。全く噛み合わない二人が繰り広げる “普通じゃない”ラブストーリーは、現代の誰もが抱く“自分って普通?“という不安を代弁したような作品となっており、独特のテンポかつノンストップで繰り広げられる終始噛み合わない会話劇が、成田と清原の演技派俳優二人によって見事に成立。

    音楽は、あいみょんなどの楽曲プロデュースも行っているクリエイター関口シンゴが担当。主題歌は、“2021年最注目シンガーソングライター”のTHE CHARM PARKが手がけ、題字とイラストは個性的な世界観で注目を集めるイラストレーターの福嶋舞が描き下ろしている。

    STORY

    外見は良いが、数学一筋で〈コミュニケーション能力ゼロ〉の予備校講師・大野。
    彼は普通の結婚を夢見るが、普通がなんだかわからない。​
    その前に現れたのが、自分は恋愛上級者と思い込む、実は〈恋愛経験ゼロ〉の香住。​
    全く気が合わない二人だったが、共通点はどちらも恋愛力ゼロで、どこか普通じゃない、というところ。​
    そして香住は普通の恋愛に憧れる大野に「もうちょっと普通に会話できたらモテるよ」と、あれやこれやと恋愛指南をすることに。​​

    香住の思いつきのアドバイスを、大野は信じて行動する。香住はその姿に、ある作戦を思いつく。​
    大野を利用して、憧れの存在である宮本の婚約者・美奈子にアプローチさせ、破局させようというのだ。​

    絶対にうまくいくはずがないと思っていたが、予想に反して、少しずつ成長し普通の会話ができるようになっていく大野の姿に、不思議な感情を抱く香住。
    ある時、マイペースにことを進める大野と衝突した香住は「もうやめよう」と言い出す。
    すると大野は「今変わらないと、一生変われない。僕には君が必要なんだ!」と香住に素直な気持ちを伝える。​

    初めて誰かに必要とされた香住は、そんな大野の言葉に驚き、何か心に響くものがあり、初めての感情に「これって何!?」と悩み始める。
    二人の心がかすかに揺らぎ始めた時、事態は思わぬ方向へと動き出す。二人が見つけた《普通》の答えとは?​

    CAST

    外見は良いが、数学一筋で〈コミュニケーション能力ゼロ〉の男

    成田凌大野康臣

    Profile +

    自分は恋愛上級者と思い込む、実は〈恋愛経験ゼロ〉の女

    清原果耶秋本香住

    Profile +

    大野が一発逆転を狙う高嶺の花

    泉里香戸川美奈子

    Profile +

    香住が憧れる青年実業家

    小泉孝太郎宮本功

    Profile +

    香住の同級生

    山谷花純君島彩夏

    Profile +

    彩夏の彼氏

    倉悠貴柳雄介

    Profile +

    STAFF

    監督前⽥弘⼆

    Profile +

    脚本高田亮

    Profile +

    音楽関口シンゴ

    Profile +

    THEME SONG

    主題歌「君と僕のうた」
    THE CHARM PARK

    Profile +

    PRODUCTION NOTE

    発端は「観たことのない面白い映画」

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    普通とは何か? を問う脚本づくり

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    変だけど愛すべきキャラクターとキャスティング

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    一発勝負のワンテイク!感情のアクションでつなぐカットバック

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    懐かしくも前へ進む音楽

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    外見は良いが、数学一筋で〈コミュニケーション能力ゼロ〉の男

    成田凌大野康臣

    1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。
    2014年フジテレビNEXT smart オリジナルドラマ「FLASHBACK」に主演し、俳優デビュー。主な出演作に、『キセキ −あの日のソビト−』(17)、『ニワトリ★スター』『ビブリア古書堂の事件手帖』『スマホを落としただけなのに』(18)、『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』『カツベン!』(19)、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『弥生、三月 -君を愛した30年-』『糸』『窮鼠はチーズの夢を見る』(20)など。

    自分は恋愛上級者と思い込む、実は〈恋愛経験ゼロ〉の女

    清原果耶秋本香住

    2002年1月30日生まれ、大阪府出身。
    “アミューズオーディションフェス2014”でグランプリを受賞し、15年にNHK連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビュー。主な出演作に、『3月のライオン 前編/後編』(17)、『ちはやふる -結び-』(18)、『愛唄 -約束のナクヒト-』『デイアンドナイト』(19)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』『望み』(20)、『花束みたいな恋をした』(21)など。公開待機作に、『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』『護られなかった者たちへ』などがある。

    大野が一発逆転を狙う高嶺の花

    泉里香戸川美奈子

    1988年10月11日生まれ、京都府出身。
    2002年デビュー。専属を務める雑誌『Oggi』をはじめ多数の女性ファッション誌で表紙を飾るなどトップモデルとして活躍する傍ら、女優としても活動。 主な出演作にドラマ「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(19/CX)、「隕石家族」(20/CX)、映画『春待つ僕ら』(18)、『記憶屋 あなたを忘れない』(20)など。2021年1月期連続ドラマ「ゲキカラドウ」(TX)ではヒロインで出演、4月期連続ドラマ「高嶺のハナさん」では初主演を務める。

    香住が憧れる青年実業家

    小泉孝太郎宮本功

    1978年7月10日生まれ、神奈川県出身。
    主な出演作に、『踊る大捜査線 THE MOVIE』シリーズ(03・10・12)、『交渉人 真下正義』『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』(05)、『UDON』(06)、『瀬戸内海賊物語』(14)、『スカブロ』(18)、『七つの会議』(19)など。

    香住の同級生

    山谷花純君島彩夏

    1996年12月26日生まれ、宮城県出身。
    エイベックス主催のオーディションに合格し、2008年にテレビドラマ「CHANGE」(CX)でデビュー。主な出演作に、『劇場版コード・ブルー −ドクターヘリ緊急救命−』(18)、『今日も嫌がらせ弁当』(19)、『フェイクプラスティックプラネット』『さくら』(20)など。

    彩夏の彼氏

    倉悠貴柳雄介

    1999年12月19日生まれ、大阪府出身。
    学生時代に地元の大阪でスカウトされ、その年のドラマ「トレース~科捜研の男~」(19/CX)で俳優デビュー。主な出演作に、『夏、至るころ』(20)、『樹海村』(21)、NHK連続テレビ小説「おちょやん」(21)など。公開待機作に、『街の上で』『衝動』(21年公開)がある。

    監督前⽥弘⼆

    1978年生まれ、鹿児島県出身。テアトル新宿でアルバイトをする傍ら、自主映画を制作。『古奈子は男選びが悪い』が第10回水戸短編映像祭でグランプリを受賞。2011年に公開した『婚前特急』で高い評価を受け、第33回ヨコハマ映画祭新人監督賞など数々の新人監督賞を受賞。主な監督作品に、『わたしのハワイの歩きかた』(14)、『夫婦フーフー日記』(15)、『セーラー服と機関銃 −卒業−』(16)。配信では2018年に、川口春奈主演のAmazonプライム・ビデオのオリジナルドラマ「しろときいろ 〜ハワイと私のパンケーキ物語〜」がある。

    脚本高田亮

    1971年生まれ、東京都出身。2011年、『婚前特急』で劇場映画脚本家デビュー。その後『さよなら渓谷』(13)、『銀の匙 Silver Spoon』『わたしのハワイの歩きかた』(14)を手がけ、『そこのみにて光輝く』(14)ではキネマ旬報ベスト・テン脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞。そのほか『セーラー服と機関銃 −卒業−』『オーバー・フェンス』(16)、モスクワ国際映画祭正式出品の『武曲 MUKOKU』(17)、『猫は抱くもの』(18)、アニメ『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(20)など。

    音楽関口シンゴ

    1982年生まれ、東京都出身。ギタリストとしての活動に加え、2009年にバンドOvallとして活動開始。あいみょん、藤原さくらなど多数のアーティストのプロデュースを手がける。多くの企業CMやプロジェクトに楽曲制作として参加するなど多方面で活躍。映画音楽としては『ハード・コア』(18)、『とんかつDJアゲ太郎』(20)を担当。

    主題歌「君と僕のうた」
    THE CHARM PARK

    シンガーソングライター、Charmによるソロユニット。ASIAN KUNG-FU GENERATION、V6、三代目 J SOUL BROTHERSボーカリスト登坂広臣などに楽曲提供する新世代のポップス職人。日テレ系列「PON!」の2017年8月エンディングテーマソング、CX系列「ストリートワイズ・イン・ワンダーランド 〜事件の方が放っておかない探偵〜」(18)主題歌、テレビアニメ「ブラッククローバー」第7クール(19)エンディングテーマ、TVアニメ「フルーツバスケット」2nd season(20)エンディング主題歌を担当している。

    ■3rd Full Album「Bedroom Revelations」
    2021/2/3 On Sale

    《CD+Blu-ray》品番:RZCB-87042/B ¥5,200(税込)
    《CD Only》品番:RZCB-87043 ¥3,000(税込)
    「君と僕のうた」配信はこちら

    発端は「観たことのない面白い映画」

    前田弘二監督の『婚前特急』(11)を観て、その才能に惚れ込んだ小池賢太郎プロデューサーは、2014年の『わたしのハワイの歩きかた』で初めてタッグを組み、2018年のAmazonプライム・ビデオのオリジナルドラマ「しろときいろ 〜ハワイと私のパンケーキ物語〜」でも作品を共にした。「前田監督にしか出来ない唯一無二の面白さを、エンターテイメントとして一人でも多くの人に届けたいと考えました」と語る小池プロデューサーが、前田監督に「オリジナル脚本で、誰も観たことのない新しい面白さを追求した映画を作りたい」と持ちかけ、企画は立ち上がった。

    『婚前特急』(や『リンダリンダリンダ』)の根岸洋之プロデューサーも加わり、プロット会議が開かれた。前田監督は、「自主映画時代に脚本の高田さんと、目的をどんどん失って脱線しつつ物語にたどり着くという短編映画を作ったことがありました。今回、そういうノリを長編でもやってみたくなったんです。楽しかったあの遊びを、違う形でもう一度試してみたいと提案しました」と振り返る。

    普通とは何か? を問う脚本づくり

    脚本開発は前田監督の盟友・脚本家の高田亮も加わり、キャラクターとセリフを同時進行で組み立てながら書かれた。行動が先で感情は後からついてくる登場人物と、彼らの交わす噛み合わない会話が作用し合って整合性の無いところに独特の面白さを持つ高田の原稿を見て前田監督は「それならいっそ永遠に噛み合わない表現を成立させてみませんか?」と提案。二人の男女がひたすら掛け合いを続ける中で関係性を変化させていった結果、そこにストーリーが生まれ、普通じゃない予備校講師とその教え子が“普通”についてあれこれ言い合うという今の物語が形成されていった。

    一方で、もう一つ鍵となるのが「普通」という言葉である。劇中のセリフには「普通」というワードが54回登場する。「普通」でいることの滑稽さを描いたという前田監督はその理由をこう語る。「普通=大多数とも言い換えられ、大多数とは違うことをしたり言ったりすると“普通じゃない”と言われますよね。でも本当は、普通が唯一の正解ではなくて、いろんな考え方があっていいはず。だったらいっそのこと、普通というものが全く分からない人物を通して、普通であることに縛られる滑稽さを描こうと思いました。コメディというジャンルには、おかしな話や変わった人を見たいという期待も寄せられていると思うので、このテーマを語るにはぴったりだったんです」

    変だけど愛すべきキャラクターとキャスティング

    いわゆるステレオタイプの人物像には、まるで当てはまらない大野だが、「大野をイメージした時に、自然にしっくり来たのが成田さんです」と前田監督は振り返る。一方の香住役のキャスティングに製作陣が頭を悩ませていた時、清原果耶主演の『愛唄 -約束のナクヒト-』を試写会で観た前田監督は、「清原さんが香住をやったら面白いなと閃いたんです。成田さんと清原さんの顔を思い浮かべて、掛け合いをしている様子を想像すると、『観たい』と素直に思いました」と語る。並んだ成田と清原を初めて見た前田監督は、自分の直感は正しかったと確信したという。

    大野を演じた成田は「本人としては自分が普通ではないという自覚はなくて、むしろ普通になるために必死になっている人たちのほうが変なのではないか……と思っている」と分析する。清原の演じた香住は、内面はうぶでピュアさがありながら、上手く世間に馴染めなくて普通とはこういうものだという理屈で自分を守っている女子高生。大人の考えることや大人だからこそ分かることを若いキャラクターに当てはめている難役だが、見事に自らのものとした。

    小泉孝太郎が務めた宮本は、社交性があって、他人からどう見られているかを知り尽くしており、自己プロデュースに長けている。そんな宮本を小泉は「基本的にはピースフルで仕事にも前向き。しかし男としてのだらしない部分も持ち合わせていて、そのバランスの塩梅を自分でも楽しんでいました」と語る。

    泉里香の演じた美奈子は「二人の自分の間で揺れている部分があって、どちらにも定まらない」というのが、前田監督の思い描いたキャラクター像。泉を推薦した小池プロデューサーは、「“気になる存在”というイメージがぴったりだなと。小泉さんとのバランスも良く、いいカップルになりました」と振り返った。

    一発勝負のワンテイク!感情のアクションでつなぐカットバック

    撮影現場での成田は「どれだけ引き算を出来るか」を意識したと言う。そんな成田は、香住と対峙している時、美奈子と対峙している時、スーツを着ている時、普段着の時で、それぞれに違う大野の一面が見えてくる中で、スーツ姿での撮影が続くと「かっこよすぎる時間が長くて少し居心地が悪い」と口にしていた。「表面的にかっこいい状態でいる時間が長くなって、普段着の大野でいる時間のほうが短くなると、大野が本当はどういう人なのか分からなくなってくる瞬間がありました。それは自分を表面的によく見せようとしていることに、僕自身が違和感を感じたということなので、大野の心境としても間違っていなかったと思います」。

    清原は香住として過ごした日々を「ずっと闘っているような感覚でした」と形容した。クランクイン前にも役については監督と話し合っていたが、「私はいつも考えすぎてしまうのがクセで、答えが見つからないことが分かっていても、ずっと考え続けることを繰り返してしまうんです。そんな時に成田さんが『とりあえず一回やってみますか』とフワッと軽く声をかけてくださったので、気持ちが軽くなって、すごく助けていただきました」。

    そんな二人の呼吸や距離感のベースとなったのが、冒頭の予備校でのシーンで、机を挟んで交わす長い掛け合いである。リハーサルではあれこれと動きをつけていたが、一度両者とも座った状態で試してみるとこれがヒットし、本番ではじっくり腰を据えて向き合う形に。それによってカメラワークもカットバックがメインとなった。「二人の言葉のやり取りと表情から、感情の変化がアクションとなって画面がつながるのが見えたんです。カットバックはバシッと決まるとかっこいいんですよ。それもまた演技の魅力の一つですよね」(前田監督)。

    テイクを重ねて芝居が固まってしまうのを避けるため、本番は出来る限り一発勝負のワンテイク。掛け合いが完成する前の段階でベストテイクを目指した。クライマックスの講演会で宮本が弁をふるうシーンの撮影では、会場に集まったエキストラを小泉がフリートークで沸かせる一場面も。それによって温まった場内の空気が本編でも活かされている。また、限られたシーンに感情の動きが凝縮されていた泉の撮影初日は、大野と小料理屋のカウンターで肩を並べるシーンだったが、美奈子の心の揺れを引き出すため、泉には実際にアルコールを口にしてもらいながらカメラを回した。「監督からは“優しく”というワードをよく言われたので、厳しい家庭で育った彼女の優しさを、どこか感じられるようにできたらなと思っていました」(泉)。

    懐かしくも前へ進む音楽

    撮影中は昔のテクノポップのような雰囲気の音楽をイメージしていたという前田監督。それをふまえつつ、音楽の関口シンゴが脚本を読み込んで劇伴を制作した。大野と香住が掛け合いをするシーンでは、編集の佐藤崇から薦められたアメリカのトラディショナル「Red River Valley」のロックンロール版であるザ・ベンチャーズの「Red River Rock」の、懐かしさをたずさえながらも行進曲のように前へ進んでいくテイストを前田監督が気に入ると、関口はそのエッセンスを取り入れたオリジナル曲で応えた。そして主題歌を書き下ろしたTHE CHARM PARKも、関口の作った劇伴を聴いた上で作業に臨み、本編と連動した音楽性を生み出している。

    先立って、「せっかくオリジナルで作るなら変な映画じゃなきゃいけない」と、前田監督は宣言していた。「どうせ世の中はこんなもの、とあきらめて理屈で感情を防御するところは、今の自分にもあるんです。そんな中で〈みんな変で、当たり前〉をやってのけるこの映画が、少しでも日常のストレスのガス抜きになればいいなと思っています」。

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